LDプレイヤー修理 パイオニアの古い機種の物語

皆さまこんにちは。

台風接近で天気が悪いですね。



◆雨が降ってもハードオフ

小雨降る中、また行ってしまいましたよ、ハードオフ。

ハードオフはよくブラつきますが、今回は目的を持っての入店。

それは私の3台めとなるLDプレイヤー、「CLD-99S」の購入でした。

 

パイオニアのこの時代のプレイヤーは、トレイ開閉不良で、ジャンクコーナーに転がっていることが多いのです。

軽く分解して、トレイを動かすギアが折り重なる、駆動部に注油してやれば、即現役復帰。

 

(2020年7月追記:下記コメント欄にギア破損にもDIYで対応出来る素晴らしい情報を頂きました。是非コメント欄もご覧下さい。情報ありがとうございます。)

 

普通のドライバーと、掃除機、刷毛やラジペンがあれば余裕。

油はミシン油で大丈夫。

「トレイ開閉しません」のジャンクLDプレイヤーを買って、過去2回直した実績がある。

ちょっと自信があったのだ。

 

今回もそうなる筈だった。

そう、あの事件が起きるまでは・・・・

 

LDプレイヤーと私の物語

夏のある日。

私はいつものようにハードオフを巡回していた。

今回も、特に目的はない。

ハードオフでガラクタを買い込んで、お宝だと思い込むのが好きなのだ。

 

・・・・・。

 

何となく、オーディオ関係のジャンクコーナーに向かった。

 

すると視界の隅に何か気になる影が。

パイオニアのLDプレイヤー「CLD-99S」であった。

 

価格500円(税別)。

 

【トレイ開閉せず、動作確認できません。】

とある。

 

◆早速欲しくなる

ふーん。

 

外観は綺麗なのにな。

動作確認出来ていないって事は、動く可能性も高いんだろうな。

トレイ開閉不良は、駆動部への注油のみで結構直るしね・・・。

 

そう、過去2回も、この手のパイオニアの機種をジャンクコーナーで見つけ、駆動部への注油のみで完全に直した経験があったのだ。

 

私の脳内で、衝動買い欲がほどばしる。

・・・いや待て待て私。

LDプレイヤーなら、家にもう居るぞ。

 

しかも2台。

 

パイオア「CLD-770」、「CLD-970」。

共に両面再生機。

 

彼らはデザインがほぼ一緒なので、2台重ねて鎮座する姿が美しい。

 

リモコンも共通なのか、リモコン操作すると、2台一緒に起動・トレイ開閉してくれ、さながらシンクロナイズドスイミングのようだ。

しかし彼ら2人は、かなり巨大なので、私の家族は邪魔者扱いしている気配がある。

 

◆LDプレイヤーーは3台必要か

これで3台目となる彼女、「CLD-99S」なんて買って帰ったらどうなるか。

 

満面の笑みで自宅のドアを開けたら、家族がどんな顔をする事か。

 

LDプレイヤーは隠し切れない大きさだ。

 

ほぼ間違いなく、FFⅣのフェイズのような顔でLDプレイヤーが3台も必要な理由について説明を求められ、キッチリ問い詰められるであろう。

3台も必要ない事に、反論の余地はない。

 

うん、やめとこやめとこ。

 

・・・・・。

 

・・・・・。

 

2時間後、私は「CLD-99S」を手に、店を後にしていた。

 

◆まるで麻薬のハードオフジャンク

まあ・・・3台の中から一番状態が悪い1台を捨てて、2台体制を維持すれば良いのだ。

そうすればそんなに怒られない筈だから。

 

いきなり家に持ち帰る前に、業務終了後の会社事務所でオペ開始。

早速「CLD-99S」をバラしてみる。

確かにトレイが開閉しないが、手で手伝うと、小刻みにプルプルしながらトレイが出てきた。

 

こいつは楽勝パターンだ。

 

◆そして復活へ

注射器での駆動部への注油により、見事トレイ開閉は復活。

 

彼女は恥ずかしそうに、トレイ開閉を繰り返している。

 

傍らで優しく微笑む私。

動作はスムーズそのものだ。

 

全体的に清掃したり、レンズを拭いたりし、ディズニーの「シンデレラ」をセットしてみる。

 

勢いよくディスクが回転する。

再生も問題なさそうだ。

 

ムフフフ。

次はどうしてくれようか。

 

と、その時、彼女の体内から今までに聞いたこともない、異様な音が鳴り響いた。

 

グガガギギギィィィーーン!!

 

静かな室内で作業していた為、非常にビックリする私。

お・・お前・・・ど、どうしたんだ急に。

 

・・・・・。

 

◆幸せは長く続かない

どうやらそれは、彼女の断末魔であった。

内部を詳しく調べると、トレイを動かすための最も重要なギアが中で砕け散っている。

これは・・・素人修理の限界を突破している。

もう復活は絶望的。

 

さ・・・さようなら「CLD-99S」。

思い出を有り難う・・大好きだったよ。

 

CLD-99S「アイ・ノウ」

 

私は彼女を会社の廃棄物コンテナに

 

スラムダンク

 

して、家路についた。

 

時間と540円をドブに捨てた一日でした(笑)

楽しかったけど。

それではまた。


10 COMMENTS

ガマ

それは高いですねー。直せる可能性もあるのでしょうが・・。
最近はLD自体の取り扱いも少なくなり、寂しい限りです。

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酒井 初久

レーザーディスクのカラオケ機器です。LDを修理可能か教えてください。
パイオニア製アルファヴィジョンです。 直る可能性がないなら処分を考え
ています。 東映のデイスクだけは売れるでしょうか。

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ガマ

私が修理、復活に成功したのはパイオニアCLD-99S、970、770の3つ。全て古〜い機種です。不良内容はトレイ開閉せず。行ったのは駆動部への注油だけでして、要は私には大した知識がありません。修理についてはお力になれず申し訳ないです。

ディスクはハードオフへの持ち込みでは値が付かないかも知れません。私が持ち込んだLDの映画ソフトは軒並み0〜10円前後の買取価格でした。

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のびた

息子のゲーム機とTVを接続の為、あまりにも長らく使えてなかったLDプレイヤー。
久しぶりに繋げてご機嫌いかがかしらと思ったら。Openができない。
諦めるべきか悩んでいた所、ここに来ました。
駆動部への注油。
駆動部てどこ?油て自転車の油でいいの?
油まみれにしてしまって息の根止める予感も。
うーん。せっかく読んだけどやっぱり私には無理かしら(._.)

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ガマ

あまり役に立たない記事で申し訳ないです。この頃は写真すら使っていませんでしたからね。

文中で言う駆動部とはプレイヤーを正面か見て右側手前のギアが沢山重なっている箇所です。
油はミシンオイルのような、粘りの少ないサラサラとした機械用のを使いました。

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のびた

御返事有り難うございます。m(__)m
ギアが沢山…あー、もしやネジを外して中身を出すのね?
と、多分当たり前の事に動揺中です。(^^;
落ち着いたら覚悟を決めて開けてみます。(^^)/

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通りすがりのCLD-99S二台持ち

今の時代なら破損したギアを複製できるのでLDプレイヤーが復活できます
100均で三点購入して下さい
1.瞬間接着剤
2.型取り用のプラ粘土、例.お湯でやわらかくなるねんどイロプラ
3.日光で固まる、UVレジン液

割れたギアを洗剤で洗って油落としして、瞬間接着剤で元の形に戻します
プラ粘土をお湯に漬け、柔らかくして復元したギアに押し当て、型を取ります
プラ粘土の型にUVレジン液を、気泡を抜きつつ満たして、日光で固めます
固まったレジンのバリを取り整形して、ギアの複製完了です

型取りが一番大事なので、ここを何回か繰り返す事になります

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ガマ

有益な情報をありがとうございます。
凄い知識をお持ちですね・・。コレ、他の修理にも応用が利く素晴らしい情報なので、記事本文にリンクを貼らせて頂きます。
このページを見る人は少ないでしょうど。

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